1)霞が関WANの整備
省庁間における高度な情報流通を可能とする共通基盤(霞が関WAN)の整備については、共通システム専門部会において、各省庁における施設内ネットワークの整備・運用状況の実態把握を行うとともに、以下のとおり、通信手順、ネットワーク管理機能等霞が関WAN及び電子メールシステムに求められる基礎的諸機能についての検討を行った。
ア. 霞が関WANの概要設計及び基本設計の実施
イ. 「霞が関WAN整備に当たっての基本的考え方」(平成7年7月17日共通システム専門部会了承)を定め、霞が関WAN整備についての検討の進め方の決定
ウ. 「霞が関WANの整備方針について」(平成7年12月25日行政情報システム各省庁連絡会議幹事会了承)を定め、霞が関WANの整備方針の決定
エ. 霞が関WANの試験環境として、総務庁内にパイロットLAN(仮想ネットワークオペレーションセンタ、通称「NOC」)の整備
オ. 「霞が関WANの整備について」(平成8年6月18日行政情報システム各省庁連絡会議幹事会了承)を定め、霞が関WANの基本的事項を決定
2)省庁間電子文書交換システム等
省庁間電子文書交換システムについては、共通システム専門部会において、システムの基本設計を行い、併せて電子文書の交換に必要な暗号化技術、文書の構造化、文字コードなどの技術動向の把握を行い、これら技術の導入の適否等の検討を行った。
なお、官庁会計事務、人事・給与関係事務等については、各省庁におけるLAN整備が急速に進められている状況から、情報通信基盤としてのLANを活用した情報システム化の方策について、平成8年度から検討に着手することとした。
3)国会関係事務支援システムについては、内閣官房内閣参事官室による整備を待って、平成8年度に霞が関WANとの接続について検討を行うこととした。
4)一元的に開発・提供することが効率的なデータベースについては、総務庁において、平成6年度に引き続き省令データベースのデータ整備を実施してきており、平成8年度から蓄積済データについて各省庁に対する検索サービスを開始することとした。また、共通システム専門部会において、行政情報の電子化等状況調査を実施
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